三島由紀夫VS東大全共闘を観て

映画『三島由紀夫VS東大全共闘』を観た。お互いに敬意をはらい、揚げ足をとることなく討論が進行していった2時間であった。討論のなかで三島由紀夫サルトルの『存在と無』に言及していたので、図書館で借りてきて挑んでいる。討論のなかで芥正彦氏が登場したとき、場内の雰囲気がガラリと変わった。まだ、赤ん坊の娘を抱っこしながら、三島由紀夫と対等に対話しているので凄みを感じた。平野啓一郎氏、内田樹氏が解説して語りを現代に蘇りをはかっている点が僥倖せずにはいられなかった。「君たちの熱情は信じます」凄い重みがぼくの魂に残った。